書道教室の裏側で(母息子物語【前編】)

お盆に開催した104歳の祖父の書道教室。

今日は、その日のちょっと裏側を。

小学3年生の息子との関わりについて、
自分自身の振り返りも兼ねて
残しておこうと思います。

今回、書道教室を開いてもらった
一番のきっかけは、
息子の夏休みの宿題でした。

104歳のひいおじいちゃんに
直接教えてもらえる時間。

せっかくなら、
「もういい」「これでいい」で終わらせず、
自分なりにちゃんと向き合って
一枚を仕上げてほしい。

私はそう思っていました。

でも、なかなかうまくいかない。

一枚書いても、
息子自身、納得できていないのが分かる。

「またダメだ」
「もういい」

だんだん諦める方に気持ちが向いて、
おじいちゃんに見せに行こうともしなくなる。

私は、

「もう一回書いてみよう」
「ちゃんと見てもらおう」

と促しました。

でも、書けば書くほど
集中力も切れてくる。

姿勢が崩れる。
筆が寝る。
落ち着かなくなる。

そして字にも、
「もう終わりたい」が出てくる。

字って、
面白いくらいその時の自分が出ます。

集中しているのか。
焦っているのか。
投げやりなのか。

全部、紙の上に出る。

本当はもっと丁寧に書けるのに、
「もうこれでいい」が字に出ている。

私はそれが、
少し悲しかったんだと思います。

最後には息子も大泣き。

周りからも、

「もうそのくらいでいいんじゃない?」
「そんなに追い込まなくてもいいじゃん」

と言われました。

私も、

「もういいよ。遊んでおいで」

と言おうと思えば言えた。

でも、その日は言いませんでした。

息子は泣いて、
集中力もすっかり切れて、
いろんな自分が出ていました。

それでも、
その場から逃げなかった。

泣きながら、また筆を持った。

私はその姿を見て、

よく頑張ったなぁ。

と思いました。

書道が終わったあと、
息子を抱っこして
二人で別の部屋へ行きました。

「よく頑張ったね。
一回、切り替えよう」

少し横になって、
息子はそのまま少し眠りました。

しばらくすると、
自分からみんなのところへ戻っていきました。

そこからは、いつもの息子。

プールに入って、
流しそうめんをして、
スイカ割りをして。

お寿司にケーキ。

思いっきり遊びました。

さっきまで大泣きしていたのが
嘘みたいに。

それでいい。

泣いた時間は泣いた時間。
楽しい時間は楽しい時間。

ぶつかったことを、
一日中引きずらなくていい。

そして夜。

「今日は本当によく頑張ったね」

と、息子の大好きなカツ丼を
一緒に買いに行きました。

特盛を食べて、寝ました。笑

厳しく関わった一日。

でも私は、
息子が泣いたことよりも、

あれだけ嫌になっても
その場から逃げずにいたことを、
よく覚えています。

そして私自身、

どうして私は、
あそこで「もういいよ」と
言わなかったんだろう。

改めて考えました。

そのことは、
後編に残しておこうと思います。

後編へ続く。

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