自分の体とうまく付き合える人が増えてきた

最近、生徒さんから「ちょっと調子が悪くて」というお話を聞くことがあります。

痛みが出たり、なんとなく胃の調子が悪かったり、体が重かったり。

そんなとき、人ってどうしても

「早く治したい」
「早く元に戻りたい」

と思うものですよね。

もちろん、元気になりたいと思うことは大切。

でも、焦れば焦るほど体にも力が入ってしまうことがあります。

だから私は、

「少し時間をかけてみましょう」
「ちょっと様子を見ながら付き合ってみましょう」

そんなふうにお話しすることがあります。

体をほぐしたり、動かしてみたり、休んでみたり、温めてみたり。

そうやって過ごしているうちに、少しずつ調子が戻ってくる。

そして面白いのが、良くなったあとです。

「あのとき、冷房でお尻がすごく冷えていたんです」
「そういえば最近、座っている時間が長かった」
「車を運転するとき、いつも右のお尻に体重をかけていたかも」
「食べすぎて胃が疲れていたのかな」

そんなふうに、自分で振り返って話してくださる方が増えてきました。

もちろん、それだけが原因とは限りません。

強い痛みや長引く症状、いつもと違う症状があれば、病院で診てもらうことも大切です。

でも、

「不調=すぐに何かの病気かもしれない」

だけではなく、

「今の私の体は、どうしてこうなっているんだろう?」

と、自分の体にも目を向けられる。

休んだ方がいいのか。
少し動かした方が楽なのか。
温めた方がいいのか。
それとも病院へ行った方がいいのか。

自分の体を知っていると、選択肢が増えるんですよね。

母も毎日のようにヨガをするようになって、

「体重は変わらないけど、背中のお肉が減ってきた」
「パンパンだった前ももが柔らかくなって、お肉がつかめるようになった」

と、自分の体の変化をよく話してくれるようになりました。

数字だけではなく、触った感覚や動いた感覚で、自分の変化に気づいている。

これも、とても大切なことだと思います。

ヨガを長く続けている生徒さんを見ていると、ヨガで得ているものは、柔軟性や筋力だけではないんだなと感じます。

自分の体を観察する力。

そして、不調になったときにも慌てず、

「今の私には何が必要かな?」

と考えられる力。

病院や薬に頼ってはいけないということではありません。

必要なときには、もちろん頼ればいい。

でもその前に、自分の体の声を聞いてみることもできる。

自分の体のことを知ると、不調への不安も少し減ります。

そして、

「どうしてこうなったんだろう?」

と自分の体に興味を持ってみると、意外といろんなことに気づきます。

一生付き合っていく、自分の体。

ヨガはポーズを上手にとるためだけではなく、

自分の体を知って、自分の体とうまく付き合っていくための時間でもある。

最近の生徒さんたちを見ながら、そんなことを感じています。
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